こんにちは、茶子です。
もうすぐ、ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーが公開されますね!
ということで、今回はハン・ソロの愛機であるミレニアム・ファルコン号が、第二次大戦で活躍したドイツ軍戦車で造られていた!というマニアックな話題をご紹介します。



意味が分からんのう・・
撮影用モデルとは?
突然ですが、撮影用モデル(prop miniature, studio scale model)、という言葉を聞いたことはありますか?
初期のスター・ウォーズシリーズ3部作が制作されたのは、1970年代後半~1980年代前半です。もちろん当時は、CG(コンピュータグラフィックス)もありません。
そのため、劇中の宇宙船などのモデルは、すべてミニチュアをつくって撮影をしていたんですね。 今では、CGIで、劇中の宇宙船はもちろん、俳優までも再現することができることを考えると、映画の制作環境も大きく様変わりしていることが分かります。
ミレニアム・ファルコン号の撮影用モデル
1977年に公開された、「エピソード4/新たなる希望」の撮影時には、1.7メートルのミレニアム・ファルコン号の撮影用モデル(ミニチュア)が作成されました。このほかにも、原寸大のセットが造られました。
その後のエピソード5/帝国の逆襲では、80cmのミニチュアが作成されていて、それぞれのミニチュアの形状は微妙に異なっています。
このビデオは、スター・ウォーズの撮影用モデルの展示イベントのもので、1.8メートルのミレニアム・ファルコン号のミニチュアです。
実は、私も過去のイベントで、実際の撮影につかわれた1.8メートルのミレニアム・ファルコン号のミニチュアを実際に見たことがあります!
そのときの印象はというと・・・・?
大きさに圧倒される!
まず、1.7メートルのミレニアム・ファルコンの存在感に圧倒されます。 1.7メートルでも円盤状のため、縦に、横にものすごく大きいです!
細かいディティールが凄い!
近づいてよく見ると、映画の中では写らないような場所にも、細かいディティールがつけられています。 ミレニアム・ファルコン号の表面には、プラモデルから流用したパーツが無数に詰めこまれているのです。
リアルな汚し塗装が凄い!
実在しない宇宙船がとてもリアルにみえるのは、使い込まれた感があるリアルの汚し塗装です。
バスや電車、飛行機などの交通機関を間近でみると、溝の部分に黒い汚れがついていたり、オイルが漏れた線がついていますよね?
スター・ウォーズの撮影用モデルも、実在する乗り物と同様に、おそらくこんな感じで汚れが付くんだろうなぁ、という場所を想像して、オイルのシミなどがミニチュアの表面に描き込まれています。






ミレニアム・ファルコン号はドイツ軍戦車で出来ている?
先ほど、ミレニアム・ファルコン号の撮影用モデルには、プラモデルから流用したパーツが無数に詰めこまれているという話をしましたね。
実は私、実際にプレップモデルを見たときに、どこかで見たことのあるパーツが流用されていたのに気がつきました!
そう、それが第二次大戦で連合軍から恐れられた、ドイツ軍の重戦車「ティーガーII」のボディ後部のパーツだったのです。


ティーガーIIのパーツ
そしてこちらがティーガーIIです。ピンクの線で囲んだ部分のパーツが、ミレニアム・ファルコンで使われていたのです!
ティーガーIIのパーツが使われている場所
では、ミレニアム・ファルコン号の撮影用モデルを見てみましょう。
もうすこし、ズームにした写真です。
どうでしょうか? 3カ所で確かに、ティーガーIIのパーツが使われています!
この部分は特徴的な形状をしているので、すぐに判りますね??






実は、この発見はある程度のマニアしか知らない大発見w だと思っていたのですが...
この国には、まだまだ恐るべし方々がいらっしゃいました・・・。
恐るべき日本のスター・ウォーズ研究家
ミレニアム・ファルコン号の撮影用モデルには、このほかにも無数の流用パーツがつかわれてることは、先ほどお知らせしました。
流用パーツは戦車以外にも、飛行機や、車のプラモデルが使われているらしいのですが、なんとこの撮影用モデルで使われたほぼ全てのパーツの出所を解析した方がいるとか!
流用パーツというのは、別のプラモデルから部品を”流用”したパーツ(部品)のことです。
これは、ミレニアム・ファルコン号の撮影用モデル作成中の珍しい写真です。
まず全体の形状を造ってから、その上から流用パーツを貼ってディティールを造っていたのですね。
そして、よくみると、棚の後ろに日本製のミリタリープラモデル(戦車や戦闘機などの兵器のプラモデル)が積まれています!






おそるべし、バンダイの技術力と執念
さらに凄いのは、バンダイです。 このスター・ウォーズ研究家の方を監修に招き、エピソード4/新たなる希望の撮影用モデルを完全再現したプラモデルを開発してしまいました!
こちらの「ホビー事業部の開発ブログ」では、実際の撮影用モデルの形状を、100%再現するためのこだわりについて紹介されています。
もちろん、先にご紹介した、ドイツ軍重戦車「ティーガーII」のパーツも、識別できる精度で組み込まれています!


バンダイPG ミレニアム・ファルコン パーツの一部


この「バンダイPG ミレニアム・ファルコン」は、正に撮影用モデルのレプリカモデルと言っても過言ではない品質です。
プラモデルファンの方は是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか?(^^)






だから、このクオリティが、このお値段で手に入るのは今だけ!?!
そう、まさに、「プレミアム・ファルコン」です!!・・



しかしボケ方が古いのう。。。


(c) Lucasfilm プレミアム・ファルコン?
撮影用モデルの展示会は世界中で開催中
スター・ウォーズは全世界で多くのファンがいるため、撮影用モデルの展示会も世界中でおこなわれています。
4万円以上もするプラモデルが、製品として成り立つ理由がわかりますね。
ちょうどこの記事を書いている時期では、ベルギーのブリュッセルで2018年9月2日まで「Star Wars Identities: The exhibition」というイベントが開催されているようです。
このイベントのCM、とても面白いです!
気になるチケット情報を調べてみました。
- 大人 21.90 EUR ( 約2,877円 )
- 子供 15.90 EUR( 約2,088円 )
いずれも、30分刻みで入場時間が指定されています。 子供料金は18歳未満。 日本円換算は、2018年5月4日時点のレートです。
ブリュッセルにいらっしゃる方は、参加されてみてはいかがでしょうか?



さいごに
いかがでしたでしょうか?
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーに登場する、ミレニアム・ファルコン号が、なんとドイツ軍戦車で出来ているという事実をご紹介しました。
記事中でご紹介した、「バンダイPG ミレニアム・ファルコン」はマニアなら、素組み用、改造用、そして保存用と複数個買い占めたくなる一品ですね。
- 撮影用モデルには、プラモデルの流用パーツが無数に使われている
- そのなかでも一番目立つのは、ドイツ軍戦車のパーツ


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