こんにちは、茶子です。
- 2018.08.11 最新の米国興行収入をを追加
2018年6月29日(金)、待ちに待った「映画ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(原題 Solo: A Star Wars Story )」を観てきました!
ヨーロッパで最初に公開されたのは2018年5月23日(参考:ついにLAプレミア上映された、映画ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーの評判とは!)、ですから、それから実に一か月以上も遅れての国内公開となりました。
その間、LAのワールドプレミアや、カンヌ映画祭での様子をお伝えしてきましたが、聞こえてくるのは映画の評価に関する不穏な噂ばかり・・。特に、5000万ドルの赤字が予想される、全米の興行成績がについてお伝えした記事は、多くの方にご覧いただきました。
今回は、映画ハン・ソロのストーリーやキャストの率直な感想をお送りします。
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映画 ハン・ソロのレビュー結果は?
さて、気になる「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」レビュー結果ですが・・・、独断と偏見で星4.0/5.0とさせていただきました。
厳密には各スコアの平均点は3.4となりましたが、スター・ウォーズに対する個人的な想いから0.6を追加して、4.0です!
映画ハン・ソロ レビュー by 茶子 |
(4.0/5.0)
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それぞれ、ストーリー、キャスティング、VFX(視覚効果)、ミュージック、カメラワークの観点について観てみましょう。
ストーリー(3pts)
ハン・ソロが、どのようにチューバッカと出会い、愛機ミレニアム・ファルコン号で密輸業者(Smuggler)として活躍したのか?どのようにして、ルークを、そして反乱軍を救う英雄となったのか?
この作品「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」は、スター・ウォーズファンが知りたいと思っていたハン・ソロの若かりし頃のエピソードを明らかにしてくれます。
ストーリーの前半のストーリー展開はスムーズだが
前半の故郷コレリアのシーンから、予告映像でも流れている列車からのコアキシウム強奪までは、テンポよくストーリーが展開します。
中盤、ランド・カルリジアンとの出会い、ミレニアム・ファルコン号でのケッセルランのシーンもスムーズなストーリー展開といえるでしょう。
しかし、問題は後半部分でした。
中途半端なキャラ エンフィス・ネストなど、脈絡もなく出てくる多くの登場人物に加えて、中間管理職の悲哀を感じさせる「中ボス感」否めない ドライデン・ヴォスとの迫力のない戦闘シーン・・
唯一のサプライズは、想像もしていない「あのキャラ」の登場くらいでした・・・。
そう、後半のストーリーは、混沌に満ちているのです。
脚本は「帝国の逆襲」を手掛けたローレンス・カスダン
「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の脚本は、スター・ウォーズ全シリーズ中でも最高の作品と言われている「エピソード5/帝国の逆襲(1980)」、そして「エピソード6/ジェダイの帰還(1983)」や「エピソード7/フォースの覚醒 (2016)」を手掛けた、名脚本家 ローレンス・カスダン氏(Lawrence Edward Kasdan)が手掛けています。
「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の監督は当初は「LEGO(R)ムービー」を大ヒットさせたフィル・ロード&クリス・ミラーだったのですが、脚本に忠実ではなく現場の空気に応じて、柔軟に演出を変えるフィル・ロード&クリス・ミラーのスタイルに業を煮やしたルーカスフィルム社長、キャスリーン・ケネディにその座を追われたのは有名な話。
その後、脚本に忠実に撮影するスタイルといわれているロン・ハワード監督が完成させたのが本作品です。
ということは、後半ストーリーのぐだぐだ感は、もともとの脚本に影響されたということなのでしょうか?
Wikipediaによると、 ローレンス・カスダン氏は2003年以降、スター・ウォーズ以外の作品の脚本はほぼ書いていない様子なので、失礼ながら最盛期のキレは失われてしまったのかもしれません。
キャスティング(2pts)
映画の魅力は、キャストの魅力によるところも多いはず。主要登場キャラのキャスティングの成否について見ていきましょう。
ハン・ソロ(Han Solo)
俳優 | オールデン・エアエンライク(Alden Ehrenreich) |
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ハマリ度(評価) |
(4.0/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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チューバッカ(Chewbacca)
俳優 | ヨーナス・スオタモ(Joonas Suotamo) |
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ハマリ度(評価) |
(5.0/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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これまでチューバッカを演じた、ピーター・メイフュー(身長218 cm)とくらべて、ヨーナス・スオタモ(身長209 cm)は身長が9㎝も低いんですね。ちょうど、ハリソン・フォード(185 cm)とオールデン・エアエンライク(176 cm)の身長差も9㎝なのでちょうど良いのですね。
キーラ(Qi’ra)
俳優 | エミリア・クラーク(Emilia Clarke) |
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ハマリ度(評価) |
(3.0/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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ランド・カルリジアン(Lando Calrissian)
俳優 | ドナルド・グローヴァー(Donald Glover) |
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ハマリ度(評価) |
(5.0/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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トバイアス・ベケット(Tobias Beckett)
俳優 | ウディ・ハレルソン(Woody Harrelson) |
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ハマリ度(評価) |
(3.5/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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ヴァル(Val)
俳優 | タンディ・ニュートン(Thandie Newton) |
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ハマリ度(評価) |
(2.5/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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スター・ウォーズでは初の黒人女性キャラ。マーケティングのためなのか、あらゆる人種を均等に出演させようとするハリウッド的なキャスティングに違和感を感じます。
スピンオフ第一弾の「ローグワン / スターウォーズ・ストーリー」では、中国人俳優がキャスティングされていたかと思うと、「スター・ウォーズ エピソード9/最後のジェダイ」でも、初のアジア人女性キャラローズ・ティコを演じたケリー・マリー・トランがキャスティングされましたが、ローズ役について人種差別的なネガティブなコメントが書き込まれ、ケリー・マリー・トランがインスタグラムアカウントを削除したというニュースが報じらたのは記憶に新しいところ。
リオ(Rio Durant)
俳優 | ジョン・ファヴロー(Jon Favreau) |
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ハマリ度(評価) |
(3.0/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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L3-37
俳優 | フィービー・ウォーラー・ブリッジ (Phoebe Waller-Bridge) |
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ハマリ度(評価) |
(4.5/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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エンフィス・ネスト(Enfys Nest)
俳優 | エリン・ケリーマン (Erin Kellyman) |
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ハマリ度(評価) |
(2.0/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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ドライデン・ヴォス(Dryden Vos)
俳優 | ポール・ベタニー(Paul Bettany) |
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ハマリ度(評価) |
(1.0/5.0)
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良い点 |
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良くなかった点 |
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総評としては、キャラが多すぎると感じました。
多すぎる故に、感情移入する前に、バタバタとお亡くなりになるのですが、その分ストーリーがゴチャゴチャしてしまう感じは否めません。
ドナルド・グローヴァーに関しては、前評判どおり完璧なキャスティングだといえるでしょう。主演の オールデン・エアエンライクを完全に凌駕していましたね。
VFX/視覚効果(4.5pts)
視覚効果については、これまで見たこともない革命的な映像!というものは本作品では特にありませんでした。VFXも行くところまで行きついているのでしょうか。
あえて言えば、ケッセルでの帝国軍から逃亡するシーンや、巨大ブラックホール(The Maw)から脱出するシーンは見ごたえがありました。
劇中に登場するビークル(Vheicles)
今回、新たに登場したビークル(Vheicles)で唯一独創的なデザインだったのは、ドライデン・ヴォスが祖裕する豪華なスター・ヨット「ファースト・ライト号(First Light)」でしょう。 形状は高層ビルのように縦に長く、Bウイングのように飛行するシーンは印象的です。
ミュージック(3.5 pts)
劇中を盛り上げるサウンドトラックは重要な要素ですね。
なんと本作品でもジョン・ウイリアムズ(御年86歳)が新しいテーマ曲を作曲するということで期待していたのですが・・・・
正直、印象に残る旋律はそれほどありませんでした・・。
劇中で、一度だけスター・ウォーズのテーマが流れるのですが、それ以外のシーンはそれほど盛り上がらないという感想です。
あえて聴き所を挙げるとすると、以前ビジュアルデザインとミュージックのパクリ疑惑記事でもお伝えした、「エンフィス・ネストのテーマ」の旋律だけでしょうか。
あとは、ドライデン・ヴォスのファースト・ライト号でのパーティーのシーンで演奏されていた旋律(Chicken in the Pot by John Powell)は、これまでに聞いたこともない不思議な旋律でした。
どうやら、どちらもジョン・パウエル(John Powell)氏が手がけているようです。
脚本を手掛けたローレンス・カスダン氏についても同じですが、そろそろ超ベテランに頼らずに新しいスター・ウォーズを若い世代だけで手掛けてほしいものです。
カメラワーク(4.5 pts)
これは良かったです。
劇中では、昔のウエスタン映画のような演出もあるなど、様々な視点で飽きさせない映像を魅せてくれました。
唯一指摘するとしたら、ドライデン・ヴォスとの戦闘シーンのしょぼさ。これはカメラワークというよりも、脚本や絵コンテレベルの話なのかもしれませんが、戦闘の舞台がスター・ヨットだったためか、狭い空間でせせこましく戦っているという印象を受けました。
全米での興行収入予測は当たったのか?
前回の「悲報 映画ハン・ソロは大コケ失敗作!?・・興行成績が伸びない3つの理由とは?」という記事の中で、全米の興行収入の予測をしてみました。
あれから、4週間ほど経過したので、全米の興行収入の状況を確認してみましょう。
そして、2018年6月29日時点での全米興行収入は・・・
あと、2ヶ月ほど興行を続ければ、予想と近い値に着地しそうです!
2018年8月9日時点での全米の興行収入を見てみましょう!(それにしてもロングランですね・・)
おお、予想まではあと2600万ドル・・・・ どうやら、無理ですねw。
日本国内の興行収入はどうなるのか?
気になる点としては、全世界から1ヶ月おくれて公開を開始した日本国内の興行収入です。
対策映画とぶつからないように、そして夏休みに近いタイミングで公開したいという配給会社の思惑は理解できますが、全世界で不振が伝えられるなど、公開前から逆風が吹いてしまいました。
そのためなのか、できるだけマーケティング費を使わないようにTV CMを削減しているようです。
通常ならば、スター・ウォーズシリーズの公開前後は、これでもかというほどの大量のTV CMを放映するはずですが、ここ2週間ほど、ほとんどハンソロのTV CMを目にしていません。
公開初日の劇場の様子
日本での公開日2018年6月29日金曜日。どうしても公開初日に観たかったので、上映開始23時というレイトショーのチケットを取りました。
遅い時間だったためか、観客はそれほど多くなく、2~3割ほどの客席が埋まっている様子でした。
実際にこの記事を書いている、公開2日目(6月30日)のお台場の映画館での18:00時点でのチケットの売れ行き状況を確認してみると・・・
公開直後にも関わらず、どちらも売り上げは芳しくない様子・・・。大丈夫でしょうか。心配です。。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
映画ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーについて、2ヶ月間特集記事をお送りしてきました。
スター・ウォーズ作品として見ると、高い期待感から、どうしても評価が厳しめになってしまうのですが、普通の映画として見ると、良く出来ている作品です!
ぜひ、ご自身の目で確かめてみてくださいね!(^^)/
ハン・ソロ関連のおすすめ記事
スター・ウォーズ、ハン・ソロに関連するこちらの記事もご覧ください。
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