こんにちは、茶子です。
とうとう待望のSONY α7R IIIが発売されましたね! ♪
ちょうど先日、写真家 中西 学さんのセミナー「私がαを選んだ理由~α9、α7とFEレンズの魅力」を聴く機会がありました。
そこで見た中西さんの作品、撮影秘話、そしてソニーαシリーズに搭載された技術の素晴らしさに感動したので、今日はそのお話をしたいと思います。
カメラの話を聴きたい、話したい
昔から写真を撮ることは好きだったものの、実はカメラ自体にそれほど興味はありませんでした。
それが最近このブログをきっかけに、カメラをもっと知りたい、いい写真を撮りたい、と思うようになりました。
残念ながら、まだカメラ友達がほとんどいないので、カメラを全く知らない友達に向かっては
- ここは絞り優先でもっと絞ったほうがいいよ
- ISO感度をそんなに上げたらノイズが入るよ
- イメージセンサーはさ。手ぶれ補正はさ。オートフォーカスはね。単焦点のレンズが欲しいよね
などと一方的に話し、全く友人にとってはいい迷惑となっております(すまん、友よ ..)
プロカメラマン 中西 学氏のセミナーとの出会い
休日などに時間をみつけては、家電量販店のカメラコーナーに向かう私ですが
この日も、ビックカメラのカメラコーナーで、まるで不審者かのようにうろうろとカメラの物色をしていました。
ビッグカメラでセミナー発見
「あれ?人だかりができている…」
カメラコーナーの一角に、10数名ほどの人たちが椅子に腰掛けているのに気が付きました。
近づいてみると「おっ」、なんとカメラのセミナーが開催されているではありませんか。
「わーい!」と、私も参加させていただくことにしました。
今まさに気になっていたα9やα7についての話
さらにラッキーなことに、この日のセミナーは、私が今まさに気になっていたソニーのα9やα7についてでした。
ソニーの「α9」や「α7R III」については、以前書いた以下のブログの中でも簡単に紹介していたのですが
シャッタースピード 1/32,000の世界ってどんなだろうって、ずっと気になっていました。
「α9」の超高速シャッターで撮った写真から、「α7シリーズ」、最新機種の「α7RⅢ」の素晴らしい技術で撮影した写真まで
とても楽しく、ためになる情報が盛り沢山のセミナーになっていましたよ
ソニー αシリーズで撮る中西 学さんの写真はとっても魅力的だった
ここで、セミナー講師をされていた中西学さんについて少しご紹介しておきます。
写真家:中西 学
日本国内から海外まで、その時の時事をB/Wで撮影することを専門する。
その他、風景、ポートレートなど撮影ジャンルは多彩。
また、ドローンやVRなど最新機材を使いこなし動画クリエーターとしても活動。
写真家目線での映像技術を得意とする。出典:ukphoto
日本から海外までさまざまな場所で撮影する傍ら、全国各地でセミナー講師としてもご活躍されている方で、ご存知の方も多いかもしれません。
また、地上だけにとどまらずドローン撮影もされています。
セミナーで彼が撮影した写真を見せていただいたのですが、どの写真もとても魅力的な写真ばかりでした。
こちらのページに、彼の撮った写真が紹介されているようなので、良かったらご覧になってみてください。
写真って、もちろん撮影テクニックやカメラ・レンズの性能も大切だと思いますが、撮る人の人となりや思いが表れるような気がします。
セミナーで、力強く論理的かつ惹きつけられるお話をする中西さんの個性が、写真からも伝わってくるように感じました。
個人的に特に印象深かった圧巻の技術
中西さんは、ご自身で撮影した写真を見せながら、「α9」や「α7RII」や「α7RIII」の魅力、どんな点が他のカメラと比べ凄いのか、について語って下さいました。
どのお話も非常に興味深く素晴らしいものでしたが、個人的に特に心惹かれたところをピックアップしご紹介していきます。
【イメージセンサー】唯一のフルサイズセンサーを搭載した小型なミラーレス一眼は最強
フルサイズセンサーの画像ってやっぱり相当きれいです。高画質で、ディテールまで鮮明。大きなボケ味が出せ、ノイズが少ない。今回のセミナーに参加したことで、あらためて強くイメージセンサーの重要性を感じました。
でもフルサイズのイメージセンサーを搭載している機種は、大抵が一眼レフですよね。サイズが大きい。重い。そして価格が高い。ハードルが高く手を出しづらい…
ところが、あったのですね。小型なボディにフルサイズセンサーを搭載した理想的なミラーレス。それが、ソニーのα9とα7シリーズ。ミラーレス一眼でフルサイズセンサーを搭載している機種は、今のところ、ソニーのこのシリーズと、ライカのSL Typ 601 だけになります。
ライカのSL Typ 601 はミラーレスといっても、本体重量が771gと結構重いですし、価格も80万くらいします。対して、ソニーのα9は588gでα7RⅢは572gと、同じフルサイズ搭載の一眼レフ(800-1000g)と比較してもかなり軽くなっています。
【オートフォーカス】高いAF性能で可能となった驚きの写真
オートフォーカス性能の高さに関する写真も何枚か見せていただきました。
ボートレースの写真では、ヘルメットの奥にあるレーサーの瞳までしっかり確認できるほど、綺麗にピントがあっていました。なぜかカメラ目線?のレーサーに、セミナー参加者からはクスッと笑いが…
イルカショーの写真では、イルカがちょうど水の中から顔を出した瞬間が切り取られていました。この写真はすごかったです。もしお借りできるものなら皆さんにもお見せしたいくらい。とても躍動感ある写真に仕上がっているのですが、驚くことに、イルカと目が合ってしまうほど イルカの顔にしっかりピントがあっているのです。
「いつかこんな風にイルカを撮ってみたい」
イルカ好きな私としては、ここでかなり心が動かされました。
しかし、冷静に考え「いやいや、中西さん、これはプロカメラマンの貴方だからこそ撮れる写真でしょ」と心の中でつぶやく私も。
中西さんは、そんな私の心を見透かしたかのように
「もはやねー、プロの技術とかいらないくらいカメラは進化してますよ。このカメラの性能のせいで、誰でもいい写真が撮れちゃうから、これから私の仕事は(セミナーでの)しゃべりだけになってしまうな」
と冗談を言ってらっしゃいました。
もちろん「テクニックなしでも」なんてことは全くなく、テクニックは当然必要だと思いますが、
中西さんにそんな冗談さえも言わせたソニーの技術の高さ、これは本当に素晴らしく賞賛に値するべきものだと思います。
ソニーのオートフォーカスに関連する技術としては
- ファストハイブリッドAF:コントラスト検出方式と位相差検出方式の両方の良さを兼ね備え、高い精度と高速性の両立を実現
- 圧倒的な測距点(フォーカスポイント):α9(693点の像面位相差検出)、α7RⅢ(399点像面位相差AFセンサー&425点コントラストAF)
- 驚きのカバー範囲:α9(撮影領域のほぼ全面となる約93%)、α7RⅢ(撮像エリアの縦約68%×横約68%)
- 高速画像処理エンジン:更なる高速処理を可能にする「BIONZ X(ビオンズ エックス)」
など、すばらしい技術が搭載されています。
【手ぶれ補正】5軸手ぶれ補正で、もはや三脚要らず?!
良い条件下(明るい場所、近くにあるもの、動かない被写体など)で撮る場合は、そんなに手ぶれ補正機能を気にする必要はないのかなと思いますが…
例えば、暗い場所やスローシャッターで撮りたいシーンでは、高性能な手ぶれ補正の威力をより実感できるのだと思います。
セミナーでは、スローシャッターで撮影した夜景の写真を見せていただきましたが、なんと三脚なしだったそうです。手持ちで撮影された写真とは信じられない、全くぶれのない美しい写真に本当に驚きました。
【低ノイズ】高感度撮影でも信じられない低ノイズを実現
かなり暗い場所で撮影された写真を何枚か見せていただきました。
例えば、たった一つの電球の光しかない工場。電球の周り以外はほぼ真っ暗です。
そんな中でも、しっかり明るさや鮮やかさを保った工場の景観が美しく写し出されていました。
感度を上げたということですが、普通ならノイズで写真がざらついて見えてしまうはず。
「ノイズリダクションの技術が素晴らしいので、思いきってISO感度上げちゃっても大丈夫ですよ」と、中西さん。
「えー、本当に?!…すごい」と感動する私。
高感度でも低ノイズな理由は、どうやら以下の技術にありそうです。
- 最大4枚の連写画像を重ね合わせてノイズを低減
- 画像処理エンジン「BIONZ X(ビオンズ エックス)」
- 裏面照射型フルサイズCMOSセンサー Exmor R(エクスモアアール)
素晴らしいノイズリダクションと強力な手ぶれ補正の技術が搭載された このカメラなら、暗い場所でも手持ちでがんがん撮影が楽しめそうですね。
【超高速シャッター】ただただ、ため息。全ての瞬間を止めてしまう
α9は、最高 1/32,000秒 (電子シャッター時)。α7シリーズは、1/8000秒の超高速シャッターが可能です。
中西さんの撮影した写真を見せていただきましたが、もう~面白いくらいに全ての瞬間が止っていました。
例えば
- オートレース。250Kmくらいで走っていた?というオートバイをパシャリ。そのバイクの後輪を拡大して見ると、なんとタイヤに刻まれた「BRIDGESTONE」(ブリジストン)の文字がハッキリくっきり見えているではありませんか。これってすごくないですか?
- 近所でよく見かける公園の小さな噴水の水を撮った写真もまた驚きでした。日常のなんでもない一コマを切り取っただけの写真が、まるで壮大な芸術作品のようになって見えるのです。小さな噴水から噴き上げられる水の玉1つ1つが止まって見え、とても幻想的な光景となって写し出されていました。
超高速シャッター。時に人をこんなに愉しませてくれるものなのだと、あらためて知りました。
【EVF(電子ビューファインダー)】実は光学ファインダーより使いやすかった?!
実は今まで、電子ビューファインダーより一眼レフの光学ファインダーのほうがよいと思っていました。でも、今回話しを聞いてみると、EVFってとっても使いやすい点があるのですね。
例えば
- 晴天下のプレビューがファインダー直でできる
- ファインダーからでもしっかり露出補正の確認ができる
- 暗い場所でもファインダー撮影が可能
- ボケ味や明るさの確認がファインダーを通してできる
- ファインダーを覗きながら、部分拡大や正確なピンと合わせが可能
- 顔認識や瞳オートフォーカスだって、ファインダーでもタイムラグなくできる
など。
勉強になりました。
さいごに
カメラの技術って本当に凄いですね。もはや芸術的とすら思えるカメラの性能にはとても感動します。
今回プロカメラマンの中西さんから、ソニーのα9と7のお話を聞けてほんとに良かったと思います。
実は今日取り上げた技術以外にも、「ピクセルシフトマルチ撮影」「ブラックアウトフリー連続撮影」「RAW画像をへたに編集するよりJPEGのほうがよほど自然で良い写真になることも」など、興味深い話しを聞く事ができました。また機会があればご紹介したいと思います。
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