こんにちは、茶子です。
今日は我が家に欠かせない空気清浄機についてお話ししようと思います。
一年使ってみてわかった点について追記します。
私はアレルギーがあるため、空気清浄機を4台ほど利用していますが、中でも一番気に入っている「Dyson Pure Hot + Cool Link HP03WS(ダイソンピュアホットアンドクール)を一年間使って判った、良い点、悪い点についてお話しします。
もちろん、どんな製品も良い面ばかりではないので、そのあたりも本音でお伝えしていけたらと思います。
ダイソンピュアホットアンドクールのスペックと満足度評価
まずは、メーカー発表のスペックで気になるところを確認後、実際に使用してみての個人的な満足度の評価をしていきます。
スペック表
以下、おさえておくべき気になるスペックです。
空気清浄適用床面積と清浄時間 | 8畳(約30分) 23畳(約60分) |
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暖房能力 | 3畳(木造住宅)~ 8畳(コンクリート住宅) |
フィルター交換目安 | 約1年(1日12時間使用) |
消費電力 | 5〜39W(涼風モード) 1200W(温風モード) |
サイズ(幅×奥行き×高さと重量) | 632 x 222 x 222mm、3.90kg |
満足度の評価
次は、使って感じた満足度の評価を発表します。 (満足度を5点満点で評価)
カテゴリー | 評価 |
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デザイン (見た目・サイズ・使いやすさ) | 他の空気清浄機と比べ、圧迫感がありません 。 丸いデザインと風の出る部分の空洞が、サイズを実際より小さく見せているようです。 他の白物家電と違い、インテリアに馴染むデザインが素晴らしい。 リモコンのつくりもお洒落で、本体上部にマグネットで固定できるのが便利です。 |
清浄・脱臭能力 | 清浄・脱臭能力はかなり高いです。 星を4つにした理由は、他の空気清浄機が本体のインディケーターで空気の汚れ度合いを確認できるのに対し、この空気清浄機はスマホアプリから確認する必要があるからです。 |
暖房能力 | 温風を出すことが出来るので、近い場所や狭い部屋を暖めることはできます。 ただ、本格的な暖房機器(オイルヒーターやエアコン)と比較すると、広い部屋を暖めるには、暖房能力が弱いです。 |
涼風(扇風機)能力 | 扇風機・涼風としての能力がとても優れていると感じます。 この空気清浄機の風は、扇風機とも、冷房とも、窓からの風とも違う、パワフルでありながらそよ風のような心地よい風が楽しめます。エアコンのような冷たーい風を出すことはできませんが、エアコンは使いたくないけど涼しさを感じたい場合や、エアコンの冷風をうまく循環させ効率よく涼しくなりたい時に、使うといいかと思います。 |
静音性 | 風量によって違いはありますが、他の空気清浄機と比較して静かに感じます。 |
その他機能 | スマホにアプリをダウンロードして遠隔操作ができるので便利です。アプリの機能については「スマホアプリで出来ることの章」でお話ししていきます。 |
- 正直、本体に同梱しているリモコンだけの利用で不便を感じていないため、スマホアプリは使っていません。
- 風量を3以下で、部屋の空気を循環させているだけで心地よいです。24時間稼働した状態で部屋を快適な状態に保てます。
- お手入れは簡単! 本体のフィルター周りで吸気しているためホコリが付くので、1~2ヶ月に一度掃除機でホコリを除去するだけ。
PM2.5だけじゃない。ウィルスまで除去できる高性能フィルタと気流制御を搭載
- 大気汚染については、ますます深刻度を増している様子で、とても気になります。
- また、今年の春は花粉の量がとんでもなく多かったらしく、空気清浄機がなければ大変な事になっていたと思います。そういう意味では、とても役立っています!
大気汚染物質として問題になっているPM 2.5について
大気汚染物質として問題になっているPM 2.5。PM 2.5は呼吸をし吸い込むと肺胞にまで達してしまうそうです。
環境省によるPM2.5に関する質問への回答
一時期かなり話題になり、私も中国へ行くとき怖くて専用のマスクを買いました。通常薬局で多く売っているようなマスクでは効果がないのでネットで購入しました。全国各地のPM2.5分布予測は日本気象協会のサイトから確認できます。気になる方はチェックしてみて下さい。
日本気象協会 PM2.5分布予測
ただ今は、ほとんどの空気清浄機がPM2.5へ対応しているため、空気清浄機を使うことで対策ができます。
有害物質の粒子の大きさ比較
PM2.5についてお話ししましたが、このPMとはParticulate Matter(粒子状物質)の頭文字をとったもので、粒子の大きさをμm(マイクロメートル)で表しています。
ちなみに人間の毛髪が大体 PM100.0と言われています。PM2.5がいかに小さいか分かりますね。
ここで、他の有害物質の粒子の大きさも比較してみます。下にいくほど粒子が小さくなっていきます。
- 花粉、アレルゲン(PM10.0)
- バクテリア、カビ(PM5.0)
- 工業排気、殺虫剤(PM2.5)
- ウィルス、超微細粒子、タバコの煙(PM0.1)
PM 2.5より25倍も小さいPM0.1の超微細な有害物質やウィルス
さて、PM2.5, 2.5と大騒ぎしていますが、実は、私たちの生活中にはさらに超微細な有害物質があります。
例えば、その一つが今流行っているウィルス。外出時はマスクをして防ぐしかないですが、できるだけ自宅には持ち込みたくないもの。
更にウイルス以外にも、空気中には危険な物質が潜んでいることもあります。
粒径が2.5μm以下の微小粒子状物質は、肺がん、アレルギー性喘息、鼻炎などを引き起こし
(中略)PM 0.1レベルの超微小状粒子物質は、空気中に存在する粒子のなかでも最も数が多く
(中略)PM 0.1が発生する最大の人為的要因は、物を燃やすことです。*2 室内の場合は、調理、喫煙、燃料の使用、高性能なフィルターが装着されていない掃除機内部などに蓄積されているホコリ(ペット由来のアレルゲンやダニ)のかく拌、屋外から入ってくる空気などが発生源
(中略)PM 0.1は、毛髪の直径の1/1000サイズより小さく、呼吸等で一度体内に入ると、肺胞の奥に到達し、沈着する割合が高く、なかなか排出されないことや、肺から血液中に入り全身を巡ることがある
出典:ダイソン「人体に影響を及ぼす空気中の超微小粒子状物質」
ダイソンは、独自開発の360°グラスHEPAフィルターと気流制御技術を使うことで、なんとPM 0.1レベルの超微小粒子も99.95%除去することに成功しました。
ダイソンの空気清浄機で除去出来る物質の例
- ホルムアルデヒド、ベンゼン、アセトアルデヒド
- 花粉、アレル物質、バクテリア、カビ、車の排気ガス、におい
- ウイルス、超微細粒子
花粉やカビ、PM2.5だけでなく、実は空気中に存在する粒子の中で最も数が多いといわれる「PM0.1の超微小状粒子物質」まで除去できるところも、ダイソンピュアホットアンドクールの魅力の一つです。
スマホアプリでも管理できる!空気清浄機の機能一覧
空気清浄機の操作や管理は、基本、リモコンもしくはスマホアプリで行います。本体には電源のオン・オフのボタンしか付いていません。
ここでは、リモコンとスマホアプリで出来る機能をご紹介します。
リモコンで出来ること
- 電源のオン・オフ
- 風(通常・温風)の選択
- 10段階の風量調整
- オートモード(空気の状態によって自動で風量を調整)
- 首振り機能のオン・オフ
- 風を送る範囲(狭く送る・広い範囲で風を送る)選択
- タイマー(15,30,45分, 1-9時間)
- おやすみモード
(リモコンは本体上部にマグネットで留めておくことができるので邪魔になりません)
スマホアプリで出来ること
スマートフォンにアプリをダウンロードすると、スマホからの遠隔操作で以下のような機能が使えるようになります。(空気清浄機とスマホは自宅のwifiで接続します)
空気質の目標の設定
空気質の目標値を設定できます。例えば、インフルエンザの流行っている時期や花粉がひどい時は「ホコリや花粉に非常に敏感」に設定したり、そんなに空気の汚れが気にならないときは「きれいな空気質を維持」に設定したり。ここで設定した空気質になるまで、空気清浄機能が動作します。
動作スケジュール設定
1週間の動作スケジュールとして以下のことが設定できます。
- 各曜日ごとの電源のオン・オフなどの時間設定
- 各動作時の風量の設定
スケジュールを設定しておけば、日中の自宅に居ないときなどはオフにするなど、余計な電気代を使わなくて済みますね。
現在の空気状態の管理
現在の空気の状態をチェックできます
- 汚れの程度
- 温度
- 湿度
フィルター寿命の管理
フィルター交換まであと何時間残っているか確認できます
この機能はとても便利である反面、個人的にはこのフィルター寿命が気になって仕方ありません ^^; ..
でもまあ「いつ交換したらいいか分からない」というよりはいいですかね。
他メーカー機種と比較した風量の強さや優れている点
他の空気清浄機と比べて、ダイソンピュアホットアンドクールの優れている点をお話ししていきます。
ちなみに我が家では他に、シャープのプラズマクラスター(KCシリーズ)2機種と、パナソニック ナノイーシリーズ2機種があります。
今回はそれらと性能を比較します。
空気清浄能力が非常に高い
一般的な空気清浄機に比べ、清浄能力がとても高いです。
ただし、私の使っている「シャープ プラズマクラスター」や「パナソニック ナノイー」のシリーズも上位機種になると、優秀な清浄能力を出しているようです。
例えば、各メーカーの発表している浮遊ウイルス抑制機能だけで比較すると、下記のようになります。
シャープやパナソニックの最新上位機種も健闘していますが、ダイソン ピュアホットアンドクールの空気清浄能力にはかないません。
インテリアに馴染むおしゃれなデザイン
他のどの空気清浄機にもない斬新なデザインは、好きな方も多いはず。
機能的にすばらしいシャープやパナソニックの空気清浄機ですが、どうしても本体が大きくなってしまいます。
ダイソンの空気清浄機は、機能だけでなく、本体のデザインも小型でおしゃれ。どこに置いても圧迫感がありません。
前面から風が出てくるため扇風機の代わりとして使える
上部や側面から風が出てくる機種が多い中、ダイソンの空気清浄機は前面から風が出てきます。
室内にそよ風が流れるというのは気持ちの良いものです。
温風機能もあります。
風のあたりが柔らかい
他の空気清浄機のように気流が強すぎたり音がうるさくなく、扇風機と比較しても柔らかな心地の良い風が出てきます。
- 1年間使ってみて、これは実感です! 24時間ONで部屋の空気がゆっくりと循環するのが心地良いです。
掃除が楽
私が持っているシャープやパナソニックの機種は、定期的なフィルター掃除が必要です。
それに対し、ダイソンの空気清浄機は、フィルターの清掃の手間がないため、とても助かっています。
扇風機のような羽もなくツルンとした形は、本体の表面にホコリが付着してもさっと拭くだけで汚れが落ちます。
- これも本当です!他の空気清浄機と比較すると、お手入れがとても楽です。
スマホアプリ(Dyson Link)で遠隔操作ができる
空気質の目標設定から空気の状態のモニターまで、遠隔操作で管理できます。
- 個人的には遠隔操作は不用かと思います・・・
- お屋敷にお住まいの方で、何台も利用している場合は便利なのかもしれません。
暖房機としての機能は?
暖房機としての機能は、温風ボタンを押すと暖かい温風が出てきます。
近くで使う、少しだけ温まりたいといったときには十分ですが、エアコンのように、部屋全体を暖めることには向いていないと感じます。
暖房機としては消費電力が気になる
また温風モード時は、1200Wもの消費電力を使います。
1200Wの家電を1時間使用すると大体31円。仮に1日5時間温風を使用したとすると1日あたり155円、1ヶ月では4,650円となります。
これは本格的な暖房機器として使うには高く感じます。私が今家で使っているダスキンのエアコンの消費電力は大体510Wなので、約半分以下の電力で暖房が使えます。
部屋の空気の循環につかうのがおすすめ
おすすめの使い方としては、部屋全体をしっかり暖めたい場合はエアコンなどの別の暖房機器を使い、本機器は扇風機代わりに空気を循環させることを目的に使うのがよいかと思います。
ちなみに、送風(冷風)では5〜39Wなので、こちらは少ないですね。
風量を中間くらいに設定して、例えば20Wを使うと計算した場合、5時間だと2.6円、12時間で6.24円、24時間で12.48円ほどの電気代で済みます。(計算は東京電力を例にしています 電気代・電気料金の計算|東京電力)
- 電気代が気になるので暖房機能はそれほど使っていません。本当に寒いときだけ緊急用に使う程度。
加湿機能はあるか?
この空気清浄機には残念ながら、加湿機能はありません。小型でスリムなデザインを実現させるためには仕方のないことなのでしょう。
ダイソンは、加湿機「Dyson Hygienic Mist」もあります。こちらは空気清浄機能は付いていないですが、ダイソン好きの方は、空気清浄機と加湿器の両方あってもいいかもしれません。
私自身は、他に持っているシャープやパナソニックの空気清浄機に加湿機能が付いているためそちらで補ったり、無印良品のアロマ加湿器を利用して部屋の湿度を保っています。
- まだDyson Hygienic Mist 加湿器は持っていません・・。
扇風機や冷風扇のかわりに使える?
満足度評価の章でも触れましたが、この空気清浄機の魅力のひとつが扇風機や冷風扇として使える点です。(エアコンのような冷たい風が出てくるわけではありません)
春先から気温が上昇するにつれ、扇風機が欲しくなるかと思います。
私はエアコンの送風や冷房機能があまり好きではありません。風が強すぎるように感じるからです。
ダイソンが我が家にやってくる前までは扇風機を使用していましたが、今ではダイソンがその役割を果たしてくれています。
さらにダイソンの風は、普通の扇風機とは違い、そよ風のような柔らかい風です。羽根のないデザインだからこそ出せるこの風は、ダイソンの魅力の一つです。
冬でもお風呂上がりで身体が火照ったとき、春から秋のまだ暑いとき、夏の蒸し暑いとき、ついついダイソンの前に座って風にあたってしまいます。
扇風機では心配な大気中のほこりも、ダイソンなら洗浄された空気が出るため、アレルギーのある私でも気兼ねなく使えます。
ダイソンの前の位置は、私にとっては安らぎ&リラックスできる空間になっています。
- これが一番オススメできる点! 風が心地よいのです!
フィルターの交換時期と交換方法は?
スペック表にも記載しましたが、フィルターの交換時期は1日12時間の利用で約1年間となっています。交換時期までの実際の残り時間は、スマホアプリから確認することができます。
交換は、フィルターのユニットごと外すかたちで交換します。詳しい交換手順は、「フィルター交換手順|ダイソン公式サイト」のページからご確認下さい。
新しいフィルターユニットの購入は、以下のリンクからできます。
- 1年間、ほぼ24時間稼働させていたのでフィルタ交換しました。
- 悪い点としては、もう少しフィルターが安いと良いですね。
ダイソンホットアンドクールのまとめ
最後にこの空気清浄機の購入を検討している人のために、おすすめ設置場所や、買って満足できる人・できない人について、まとめたいと思います。
おすすめの設置場所
おすすめの設置場所は、ダイソンの特徴である
- デザインがオシャレ
- 前面から出てくる風が心地良い
ということを考えると、リビングなどリラックスして過ごす時間が長い場所がいいのではないかと思います。
私の場合、睡眠中の乾燥を避けたいため、寝室のベッド近くには加湿空気清浄機のシャープ プラズマクラスターを置き、リビングには圧迫感のないデザインが美しいダイソン ホットアンドクールを置いています。
購入は待ったほうがいい人
名前が「ホットアンドクール」となっているためか、本格的な冷暖房を求めて購入する人もいるようです。
温風は出てきますし狭い範囲であれば十分暖まるのですが、これまで書いてきたように電気代などの観点から、本格的な暖房を期待されて購入を考えている方には、おすすめしません。
また加湿機能もないため、加湿機能が付いた空気清浄機を探している方は、別の機種を選びましょう。
購入して満足できる人
この空気清浄機を買って満足できるのは
- 家族に、子供、高齢、身体が弱い、アレルギー持ちの方がいる
- 健康に気を遣っていて、高い空気清浄機能を期待している
- インテリアに馴染むデザインにこだわる
- 空気や風の質にこだわる
- 掃除が楽な空気清浄機がいい
という人かなと思います。
- この点については、この製品を1年間利用しても意見は変っていないです! とくに「空気や風の質にこだわる」方にはオススメです。
上記に当てはまる人は、ダイソンピュアホットアンドクールを手に入れ、ぜひこの空気清浄機でしか味わえない空気を楽しんでみて下さい。
下記のサイトからも商品情報が確認できます。
空気清浄機で迷ってらっしゃる方の参考になれば幸いです。
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