こんにちは、茶子です。
今日は、心に響いたリンカーンの名言について書いていきたいと思います。
第16代アメリカ合衆国大統領 エイブラハム・リンカンーンは、数々の偉業を成し遂げた偉人として多くの人々に知られています。
その一方で、彼の歩んだ人生は、挫折と失敗の連続でした。そんな幾多もの逆境を乗り越えてきたリンカーンは、今でも人々を魅了する数多くの名言を残しています。
今回は、リンカーンの挫折の人生、そしてそんな彼が残した心に響く名言についてご紹介します。是非、おつきあい下さいませ。
挫折そして挫折の人生
さて、名言についてお話しする前に、ある人物の人生を紹介させて下さい。
19世紀初頭、とある粗末な丸太小屋で、生を受けた人物がいました
彼は9歳で母を亡くします
22歳で仕事を失い
23歳で州議会議員に落選
25歳に再び仕事に失敗
26歳で恋人の死に直面し
27歳で神経の病を患う
34歳から下院議員選挙を3回連続で落選
47歳、副大統領を目指すも失敗
49歳で上院議員選挙に落選し
そして...
51歳にして、第16代アメリカ合衆国大統領になりました
さて、この人物の名は、なんでしょう?
..って、もう分かりましたね。
そうです。「人民の人民による人民のための政治」で有名な偉人、エイブラハム・リンカーン / Abraham Lincoln (1809-1865) です。
アメリカ史上最も成功し、同時に最も多くの失敗をした人物
大統領となったリンカーンは、当時アメリカ合衆国南部で問題となっていた奴隷を解放、南北戦争ではリンカーン自ら指揮をとり国家の分裂を収束に向かわせました。
..そして。1865年4月14日に起きた観劇中の暗殺事件。暗殺の翌日
リンカーンは、その波乱に満ちた生涯に、幕を閉じました。
何度も何度も挫折を繰り返したリンカーンの人生。
悲しみに打ちひしがれた日も幾度となくあったことでしょう。
でも、リンカーンは諦めずに這い上がってきました。そんなリンカーンは「アメリカ史上最も成功し、同時に最も多くの失敗をした人物である」とも言われています。
リンカーンは言います。
I am not concerned that you have fallen – I am concerned that you arise.
あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。
「立ち上がることに関心がある」とは、何度も転んでは立ち上がり、幾多もの逆境を乗り越えてきたリンカーンだからこその言葉です。
そんな不屈の精神で歩んできた人生からは、学ぶところがたくさんあります。
彼が残した名言をみていきたいと思います。
心に響く名言5選
リンカーンはたくさんの名言を残していますが、今回は、私が特に心に響くと感銘を受けた5つを紹介していきたいと思います。
まずは「やる」と決断しなさい
Determine that the thing can and shall be done, and then we shall find the way.
「できる、やれる、と決断しなさい。あとは方法を見つけるだけだ」
物事を成し遂げるときに、できるか出来ないかで悩んでいても、結局は何もできないのです。一旦「やる!」と覚悟を決めることができれば、具体的な実現方法について詰めることができます。
そういえば、私が敬愛する ヨーダ師匠も同じことを言っています ^^
スターウォーズのエピソード5「帝国の逆襲」の劇中のシーンの中に特に印象的なシーンがあります。
辺境の惑星ダゴバで、ヨーダの元でフォースの修行していた若きルーク。修行の途中で、沼に沈んでしまったルークのXウィング(宇宙船)をフォースを使って持ち上げるようヨーダに命じられます。
弱音をはくルークを一喝するヨーダ師匠。まさに、ジェダイの教えとリンカーンの言葉がリンクしていたとは..深いです。
他の人も同様に出来るという証明だ
That some achieve great success, is proof to all that others can achieve it as well.
「誰かが偉業を達成できたということは、他の人も同様に出来るという証明」
やる前からあきらめるのでは無く、自分にも出来る可能性があると信じることが大切です。
自分で決心した程度だけ幸福になれる
Most folks are about as happy as they make up their minds to be.
「大抵の人々は、自分で決心した程度だけ幸福になれる」
幸福の尺度や意味は、人それぞれです。自分で”幸福”になろうと決心して、努力をつづければ自分が望んだ結果が手に入り、幸福になれるということですね。
夢を実現させるという強い決意
If your determination is a really strong one, half of the request is already achieved already.
「あなたの決心が本当に固いものであれば、希望の半分はすでに実現しているようなもの」
The strong decision which makes a dream come true resolves that it’s important, and much more is supposed to forget nothing.
「夢を実現させるという強い決意こそが、何にもまして重要なことを決して忘れないで」
こちらも、前の名言と共通していますね。何かを成し遂げることを、自分で決心して、強い意志をもっていれば、あとはアクションのみ。
いつか来るチャンスに向けて備えておく
I will prepare and someday my chance will come.
「備えておこう、いつかチャンスは訪れるもの」
チャンスは漠然と待っていてもやってきません。
備えていなければ、それをチャンスだと気づくことすらできないからです。
自分のやりたいことを強い意志で決断し、そのための準備をしておくと、チャンスが来たときにすぐに対応することができます。
これって、いわゆるカラーバス効果にも通じる話ですね。
これは、無意識に自分が意識していることに関する情報を脳が集めてくれるからと言われています。
備えていたら、本当にチャンスが来た話
紹介した5つの名言はどれも私たちに勇気を与えてくれる言葉ですが、その中でも特に個人的に好きな言葉
「備えておこう、いつかチャンスは訪れるものです。 I will prepare and someday my chance will come.」
に関連する、わたくし茶子のエピソードを、今回一つお話ししたいと思います。
I will prepare and someday my chance will come - Abraham Lincoln
こんな私にも「あー、チャンスはどこに転がっているか分からないな」と思った出来事がありました。
私は、仕事をきっかけとし英語と接するようになりました。
でも、英語への苦手意識が強く、いつもいつも自分の英語の出来なさ加減にウンザリしていました。もう英語に関わるのはやめようと思ったこともありました。
しかし、時にたくさんのストレスを抱えながらも諦めずにチャレンジしていく過程で、それまでの私では決して経験することのなかった出来事やチャンスに出会いました。
ある日、仕事が終わった後のことです。
いつものように、海外のエンジニアたちと英語でやりとりする一日にほとほと疲れていた私は、1人 会社近くのバルへ入りました。
当時の私は、毎日英語を使う環境でのストレスが半端なく、会社から自宅へ帰る途中にバルで一杯飲んで気分転換をしてから帰路につくということが日常になっていました。
その日も、いつものバルで、いつものモヒートを飲みながら ”1人きりの至福の時間” を楽しんでいました。
すると、なにやら近くから声が聞こえてきました。
あれ?どうやら私に話しかけている?と声の方に目をやってみると
Hi. Are you alone? やあ、お1人ですか? (実際に詳細までは覚えていませんが、確かこんな感じで声を掛けられたと思います)
Yes? と返事はしたものの、正直この時「1人きりの時間を邪魔された」と、(ゴメンナサイ)ちょっとイラっとしてしまいました。なぜなら、私にとって、この ”1人きりの時間” というのが、とてもとても大切なものだったからです。
そんな私の気持ちをよそに、話しかけてきた男性はバルにあったテレビを指差しながら、さらに話しを続けました。
どうやらその人は、ちょうどその時テレビでやっていたサッカーのゲームが大好き。でも日本語の解説が分からないから、少し私に説明して欲しいとのこと。
「もー、面倒くさいよー。英語もサッカーも説明できるほど知らないし..」
と、心の奥で思ったものの、悪い人ではなさそうだし(という理由と、会社からすぐ近くのバルだったため、会社関係の人という可能性も否定できず)とりあえず分かる範囲で、サッカーの解説を英語に訳してみました。
彼が私のたどたどしい英語でどれくらい理解できたのか、今となっては分かりません。しかし、サッカーの会話をきっかけに、日本のことから(なぜか)歴史の話しまで、会話が盛り上がり楽しい時間を過ごすことができました。
そして後に、私が話したその人は、誰もが一度は聞いたことのあるアメリカの某大企業の社長だったいうことが分かりました。ラッキーなことに、仕事の紹介もしてくれました。(この時は、考えた末、やはり当時働いていた会社でまだやり遂げたい仕事が残っていたため、新しい仕事の話は一旦断ることにしました)
その時に感じたのが
「あーチャンスはどこに転がっているか分からない。いつチャンスがやってきてもいいよう、常に準備に努めることを忘れないようにしよう」
ということでした。
そうえいば、リンカーンの名言の中に、こんな言葉もありますね。
If I had six hours to chop down a tree, I’d spend the first four hours sharpening the axe.
もし、木を切り倒すのに6時間与えられたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう。
何をするにしても準備や段取りが重要、という意味ですね。
もう少し私の個人的な気持ちを入れ解釈してみたらこんな風にも取れました。例えば人生を90年とし、その生涯の時間を仮に6時間にたとえると、そのうちの4時間、つまり60年は自分を磨くために費やすとも取れますし、チャンスを生かすための準備を入念にするという取り方もできます。
つまり、この名言もまた「I will prepare and someday my chance will come」に通ずるものがあると思います。
仕事においても、恋愛においても、夢や自己実現においても、常に自分の価値を高めるべく鍛錬をすることが大切だと、あらためて教えられます。
さいごに
今日は、第16代アメリカ合衆国大統領リンカーンの、挫折と成功の波乱の人生と心に残る名言。そしてその中の一つ「備えておこう、チャンスはいつか訪れるものです」という言葉から思い出される筆者のエピソードを1つお話しました。
今回この記事を書きながら、あらためて、名言から気付かされることは沢山あると感じました。同時に、多くの勇気をもらうこともできました。
時々名言を読み返してみるのも良いものですね。
感銘をうける言葉というのは、私たちの心に深く刻まれ、記憶に残ります。
そして、名言には心を奮い立たせる力があります。
名言は、記憶への残りやすさやモチベーションを上げるという観点から、英語学習者にとっても、フレーズ学習や学習意欲継続のためにとても役立ちます。
もしあなたが英語を勉強しているなら、名言集などもぜひ活用してみて下さい。
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