貴重なひと – 失うことの悔しさと受けた影響への感謝

こんにちは、茶子です。

あなたにとって貴重な人・よい影響を与えてくれる人とはどんな人でしょう。

今日は、私の人生に よい影響を与えてくれたある１人の人物 について、すこしお話したいと思います。

 

すばらしい影響を与えてくれた人

その人 とは、以前勤めていた会社の上司です。ニュージーランド出身の方でした。
なぜ今彼のことを話しているのか。それは、ちょうど４年前の今日、彼が病気のため旅立ってしまったからです。

毎年この時期になると、大切な人を失う悔しさと自分の人生に貴重な影響を与えてくれた事への感謝とで、なんだか複雑な気持ちで胸がいっぱいになります。

彼から仕事を通じて受けた影響は計り知れないほど大きなものでした。また、彼の人間味ある生き様から、人生の上でもたくさんの学ぶことがありました。

 

出会い

私が彼と初めて会ったのはある証券会社の面接でのことでした。
彼は、その会社のIT部長で、日本とアジアパシフィック全体のマネジメントをしていました。

”すごい人”がいる。

彼のそういった噂は以前から耳にしていました。
”多国籍な環境の中で、国籍を問わず沢山の人に影響を与え、頭の切れる人物”。
いったいどんな人なんだろう…
かなり緊張をしながら面接会場へ向かったのを記憶しています。

そんな緊張の中での彼の第一印象は、意外にも「穏やかな人」。
正直いえば、面接の中で厳しい質問を投げかけられる場面は何度かありました。
が、その一方で、私がリラックスして上手く質問に答えられるようにと、気遣いをしてくれていることも、感じ取ることができました。
英語が苦手な私のために出来るだけ易しい言葉を使ったり、ジョークや日本語も交えたりしながら、会話を進めてくれたことを今でも鮮明に覚えています。

 

彼との仕事を通して

その後、彼の部下として仕事をすることになります。

まだまだ未熟な私が、彼から学ぶことは本当にたくさんありました。

例えば、
・効率的な仕事の進め方や、多国籍な中でのコミュニケーション・交渉の仕方、などの “直接仕事に必要なスキル”
・”生きるスキル” にもつながる「物事を俯瞰の目で見ることの大切さ」や、「圧倒的な影響力をもったリーダーとはどんなものなのか」
etc…

そして、彼からの影響は、こういった”直接的なもの”だけではなく、”間接的な影響”としても、大きく受けることになります。
例えば、このころから、彼や 当時彼の下で活動するチームからの ”学び” を私なりに “咀嚼” するべく、ビジネス書や自己啓発本などを より意識して読むようになりました。
また、英語の苦手な私には到底無理だと思っていた アメリカのプロジェクトマネジメント認定資格「PMP」に挑戦し、短期間で取得することもできました。

 

彼の人物像

偉大なリーダー
彼は圧倒的なカリスマ性と影響力をもった上司でした。

が、それは決して彼の ”強さ” だけからくるものでは ありませんでした。

”人間的な脆さ”
彼は、彼自身の強さだけではなく弱さも含めた人間味あふれる部分を私たちにみせてくれました。

そんな彼の潔さ。人間味。
それがより一層、彼を魅力的に写し出していたように思います。

そんな彼のすべての行動が、周囲にとって「彼と一緒に仕事をすることの意味と価値」になりました。

 

たくさんの学びをくれたあなたへ

たくさんの事を教えてくれた元上司。あなたの仕事への姿勢や生き方は、私にとても良い影響を与えてくれました。
あらためて、ありがとう。

あなたは、あまりにも早く その人生を駆け抜け、そして私たちの前から姿を消してしまったけれど、皆いつまでもあなたの存在を忘れることはないでしょう。

あなたのような魅力的な人間にすこしでも近づけたら…..

と。  そんなことを思いながら、今日も生きています。

Hey, how are you doing? I really want to thank you again for what you did for us. You are a big influence to me. We never forget you as our great leader.

 

最後に

今回は、ある１人のとても影響力のあった上司ことを、ちょうど彼が旅立った日ということもあり、お話ししました。

ありがたいことに、私には、彼をはじめ、素晴らしい影響を与えてくれた (また現在も与え続けてくれている) たくさんの上司・仲間・友人たちがいます。そして彼らからは、今も多くのことを学んでいます。

今後このサイトでは、そういった ”学び” も共有していけたらなと思っています。