こんにちは、茶子です。
最近、映画「ガンジー」を観ました。この映画は、インド独立の父と言われるマハトマ・ガンジーの波乱の生涯を描いた作品です。
この映画を観たのは今回が2回目でしたが、やっぱり泣いてしまいました。名作は何度観てもいいものです。
今日は、映画「ガンジー」と、マハトマ・ガンジーの名言について見ていきます。
最初に映画の解説をしますが、スキップして名言だけ見たい場合は、「映画「ガンジー」の中の名言」の章からご覧下さい。
映画「ガンジー」のあらすじ
映画「ガンジー」について簡単にお話しします(※注意:ネタバレあり)
プロローグ
人の人生は一言では語りきれない。
No man’s life can be encompassed in one telling. There is no way to give. .
こんなプロローグで映画ははじまります。
暗殺
プロローグが終わったと思うと、冒頭から、緊迫のシーンが展開しました。
バンバーン!
1948年1月30日 インドのニューデリーでの出来事。
マハトマ・ガンジーは射殺され
彼は、その波乱の生涯を終えました。
葬儀
自らの人生をかけ「非暴力、不服従」を貫き、インドを独立に導いた彼の死は、世界中に大きな衝撃と悲しみをもたらしました。
彼の葬儀には、著名人から民衆までなんと25万人もの参列者が詰めかけたそうです。
そんな葬儀シーンでは、こんな印象的な言葉がありました。
富も地位もない一個の人間として、あるがままの人生を送りました。マハトマ・ガンジーは、将軍でも地主でもなく、科学者や芸術家でもありません。しかし世界中から政治家や知識人がこぞって葬儀に参列しました。彼こそインド独立の父です
弁護士のガンジーがインド独立の父と呼ばれるようになるまで
壮大な葬儀シーンの後、映画は彼の人生の記憶をたどっていきます。
1893年 南アフリカで弁護士としてスタートしたガンジーですが、列車の中でのひどい人種差別をきっかけに、理不尽な政府に対する抵抗活動を開始します。
そして、政府からのひどい仕打ちを受けながらも、人種(差別)政策を撤回させることに、何とか成功しました。
1915年 故郷インドへ戻ったカンジ-ですが、彼を待っていたもの・・ それは、イギリス植民地支配のもと抑圧や暴力に苦しみ、貧困にあえいでいる民衆の姿でした。
そんなインドを救おうと、ここでもガンジーは理不尽な政府への抵抗運動を開始。インド独立を目指します。
・・・その後、幾多もの困難を乗り越え
1947年、インドとパキスタンは分離独立を果たしました。
1948年、分離独立後の宗教間の混乱もようやくおさまってきたある日、民衆と触れあうガンジーの姿がありました。とても平和な光景です。
ところが、突然の出来事・・・
冒頭の バンバーン!
彼はここで射殺されてしまうのです。そして、インドの父と呼ばれたガンジーの波乱に満ちた生涯は、幕を下ろすことになりました。
映画「ガンジー」は3時間にもおよぶ長編大作ですが、マハトマ・ガンジーの歩んだ人生や激動の時代の中へ引き込まれ、何度も涙がこぼれる。そんな映画です。
映画「ガンジー」の名言3選
さて、ここで映画「ガンジー」の中に登場する名言を見ていきたいと思います。
打たれても打ち返さず避けもしない勇気
you must show courage, be willing to take a blow, several blows, to show you won’t strike back, nor will you be turned aside.
この言葉は「右の頬を打たれたら、左の頬を出せ」という聖書からの言葉を引用したあとの会話で使われました。
ガンジーの貫いた「非暴力・不服従」という信念をよく表している良い言葉だと思います。敵の暴力に暴力で報復することはないが、服従することもしない。ただ非暴力によりのみ正義に向かい抵抗する。
この名言は、力の暴力だけでなく、言葉の暴力においても言えることです。
たとえば、誰かの心ない言葉で傷ついたとき、腹が立ちます。仕返しもしたくなるでしょう。
でも、愛もなくただ人を傷つけるというのは弱い人間のやること。人を傷付けるだけの弱い人間の言葉にまともに反応しても、同じレベルになるだけです。
そんな時は「打ち返さず避けもしない」。つまり無視してしまうのです。つまらない事と付き合うより、愛がありポジティブな、本来付き合うべき人や出来事が周りにはたくさんあるはずです。
生きていれば何かできるが、死んでは何もできない
Think of what you can do by living that you cannot do by dying.
これは、実はカンジ-の言葉ではなく、映画「ガンジー」の中で、後のインド初代首相 ネルーがガンジーにかけた言葉です。
インド独立の際、ヒンズー教とイスラム教の対立から内戦状態に陥ってしまいました。
その戦いを終わらせようと、ガンジーは断食をして民衆に戦いを止めるよう訴えます。
しかし、長い断食の結果、ガンジーの命は消えかけていきます。
そんなガンジーに、ネルーが、断食を止めさせるために掛けた言葉が
「Think of what you can do by living that you cannot do by dying」
本当にその通りですね。
歴史を見れば真実と愛は常に勝利を収めた
I always think I’m disappointed. When seeing history, Mami and Ai always won. There were a tyrant and a cruel ruler, too. They look invincible at 1:00. But it falls after all. I think of that
私は失望すると、いつも思う。
歴史を見れば真実と愛は常に勝利を収めた。
暴君や残念な為政者もいた。一時は彼らは無敵にさえ見える。だが結局は滅びている。
それを思う。いつも
たしかに、歴史上の暴君をみてもあるいは身近にいる横暴な上司をみても、彼らは一時的には無敵に見えます。
しかし、ただ強さをアピールするだけの横柄な態度でのリーダーシップは、良い結果を生むことはなく滅びていくものです。
マハトマ・ガンジー 珠玉の名言3選
映画「ガンジー」の劇中以外にもマハトマ・ガンジーは私たちの心に響く名言を残しています。その中の3つを今回ご紹介します。
許すということは強さの証
The weak can never forgive. Forgiveness is the attribute of the strong.
弱い者ほど相手を許すことができない。
許すということは強さの証だ
許すという行為は、俯瞰で物事を見ることさえできれば、そんなに難しいことはないはず。
逆に、問題だけに焦点を当てて考えてしまうと、相手を許すのが難しくなってきます。
人間の英知を信用しすぎるのは賢明ではない
It is unwise to be too sure of one’s own wisdom. It is healthy to be reminded that the strongest might weaken and the wisest might err.
人間の英知を信用しすぎるのは賢明ではない。
強者も弱くなるかもしれないし、賢者も間違うかもしれないと心に留めておくことは健康的である
どんなに完璧にみえるものでも、その一つの側面だけから考えることはできません。
強かった人も時に弱くなることもあるでしょうし、賢い人でも間違えることはあります。
あらゆる側面や可能性を心に留めておくことはとても重要ですね。
目的を見つれば、手段は後からついてくる
Find purpose, the means will follow.
これは、成功をつかむための鉄板のような考え方かもしれません。
言葉は違えど、多くの偉人や偉大なリーダーたちは同じような言葉を残しています。
最初に目的をおき、成し遂げるという強い決意をする。その方法や手段は意外にも後からついてくるものです。
アインシュタインがガンジーをたたえ述べた言葉
さいごに、アインシュタイン博士がカンジ-の葬儀で、通りを埋め尽くす参列者を前に、ガンジーの功績をたたえるため述べた言葉をご紹介したいと思います。
Generations to come will scarce believe that such a one as this ever in flesh and blood walked upon this earth. – Albert Einstein
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