「自民党はまだ十分ではない。私たちは有権者が心から応援したくなるような政党を目指したい」と力強く語った小泉進次郎さん。
彼の言葉から、改めて、「ビジョンを掲げ、理想と現実のギャップを感じることの重要性」を考えさせえられました。
今日はそんなお話をしたいと思います。
選挙演説もいろいろ ~ 薄っぺらい演説から人を惹きつける演説まで
こんにちは、茶子です。
今日10月22日の選挙、台風の影響で天候も最悪ですが、無事投票へ行くことはできたでしょうか?
今回繰り広げられた選挙戦の中、自民党の選挙演説を聴く機会がありました。
全く響かない演説で時間だけが過ぎてゆく
演説会がはじまってから、30〜40分ほど聴いていたでしょうか。
候補者の皆さん、精一杯声を張り上げ演説されていらっしゃいました。
しかし、残念ながら、内容が薄っぺらく、本当に何を成し遂げてくれるのか、全く響いてきません。
「はあ。何だか内容がないな.. もう聴くのをやめ帰ろうかな」
と思っていたちょうどその時です。
小泉進次郎さんが応援演説に駆けつけてきました。
小泉進次郎氏の駆け付けで変わった演説会の空気
聴衆からは一斉に歓声が沸き上がりました。ここで一気に演説会の空気が変わったように感じます。
しかし、すでに心に響かない演説を聞き疲れていた私は、いくら人気者の小泉さんが駆けつけようが、もし彼の演説もつまらなければすぐに帰るつもりでした。あまり期待もせず、小泉さんの演説が始まるのを待ちました。
「こんにちはー、小泉進次郎です」「こんなに多くの方にお集まりいただき、あちらのビルの窓からも、そしてあちらの橋の上からも身を乗り出して…」
の 出だしとともに始まった 会場を笑いの渦に巻き込む彼の話術。すぐに皆、惹きこまれていきました。
「私ね、真の豊かさって何だろうって、この選挙戦を通して改めて考えさせられたんですよ。全国各地50箇所を周ってみるとね… 」
こんな風に15-20分ほど話した後
「どうぞ宜しくお願いいたします!」
強くはっきりとした声で演説を終えました。深々とお辞儀をした彼の姿を見ると共に、そこにいた聴衆はみな、大きな拍手と激励の言葉を送っていました。
普段あまり拍手をしない私でさえ、無意識に目一杯の拍手を送っていたことに驚きました。きっと、すごく心が動かされていたのですね。
彼の演説は、他の演説者と比べ、とても素晴らしいものでした。
話の展開、間の取り方、声のトーン。彼は、聴衆を惹きつけるべく計算された話術を持っていました。そんな卓越された話術も、今回の演説を素晴らしいものにした要因の一つだったと思います。
しかし私は、彼の話の中に、もっと重要なことを見い出していました。
小泉進次郎氏の演説から学ぶ、私たちの人生をより豊かにする重要なヒント
小泉さんが巧みにつかった人を惹きつけるための話術。この素晴らしい話術以上に、重要だったことっていったい何でしょう。
ビジョンを掲げ、理想と現実のギャップを感じることの重要性
それは、彼の主張が他の候補者の演説と、決定的に異なったものとも重なります。
決定的に異なったものとは、他の演説者からは聞かれなかった、小泉さんだけが力強く語った「掲げたビジョンへの強い思い」と「現状」とのギャップです。
他の候補者たちは一様に「自民党は素晴らしい。だから自民党でなければ駄目なのだ」と繰り返していました。
一方、小泉さんがおっしゃったことは、「自民党はまだ十分ではない。私たちは有権者が心から応援したくなるような政党を目指したい」
しっかりとした政策を確実に成し遂げていただき、よりよい国を作っていきたいと考えたとき、どちらの言葉が信用できるでしょう?
自分は素晴らしいという人でしょうか? それとも、まだまだ不十分だけど掲げたビジョンを必ず成し遂げるという強い意志を示した人でしょうか?
私たちも学ぶべき ”ギャップ”を感じるということ
自分の理想や目標に対する強いイメージと現実の世界との間にギャップがあると、人間の脳は、そのギャップを埋めるべくための活動を活発にするようになります。結果として、イメージした理想や目標を成し遂げられるようになる、と言われています。
私たちが人生を歩む上で、とても大切なこと。
- なりたい自分を強くイメージする
- 今の自分や環境を、俯瞰の目でとらえ、現状を把握する
人は、自分の理想と現実との間のギャップを知ると、時に、非常につらく苦しく感じます。不安な気持ちや無力感に襲われることもあるでしょう。
でも、そのギャップを真摯に受け止め、埋めようとすることこそが、人間をより成長させる鍵。何かを成し遂げようとした時には無くてはならないものだ、と。
今回、小泉進次郎氏の演説を聴き、改めて考えさせられたことでした。
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