こんにちは、茶子です。
TED動画が英語学習に良いと聞くけど、どう活用したらいいか分からない。
英語力アップのために見てみたけど、続かない。
そんな方のために、TEDの学習経験者からみた、TED動画を効率的に活用するための
- 押さえておくべきポイント
- 学習の進め方
- おすすめ動画
をご紹介していきたいと思います。
TED動画で楽しく学習するための3つのポイント
まずは、TEDで楽しく学習するための、3つのポイントをお話しします。
最初に、https://www.ted.com/talks のページにアクセスし、上部にあるlanguagesのボックスから日本語を選択してください。これにより、TEDのプレゼンのタイトルが日本語になります。
興味のある話題を選ぶ
日本語でもそうですが、自分自身が興味の持てる話題でないと、聞いても読んでも面白くありませんね。
英語を上達させるコツは継続すること。
継続するコツは、楽しめることです。興味を持って楽しく聴ける話題を選ぶことが重要です。
すぐに頭に情景が浮かぶ身近な話題もおすすめです。
TEDで話題・分野から検索するときは、Topicsのボックスから分野を指定して、プレゼンを絞り込みます。
プレゼン時間の短いものを選ぶ
初心者におすすめしたいのは、3分くらいの短いプレゼンです。
長くても6分くらいまでにしておくと、集中力が持続しやすく、初中級者の英語学習には向いています。
TEDでプレゼン時間から検索するときは、Durationのボックスから時間を指定することで、検索できます。
0-6 minutes を選択すると、6分以下のプレゼンテーションだけに絞り込むことができます。
聞きやすい英語を選ぶ
初中級者の場合、初めは、話し方・話すペース・抑揚・声のトーンなど、自分自身が聞きやすいと感じるプレゼンを選ぶことがポイントです。
もちろん、上達してきたらいろいろな英語に触れ、慣れていくといいかと思います。
初中級者に分かりやすい動画3選
「TED動画で楽しく学習するための3つのポイント」の章で解説したポイントを押さえた動画を3つピックアップしてみました。
おすすめ動画の特徴
今回おすすめする動画の特徴です。
- 3〜5分程度の短いプレゼン
- 英語にクセがなく、日本人が義務教育で聞くアメリカの標準英語に近いもの
- テーマは(今回は筆者の好みですが)複雑でなく分かりやすい話題
- 使われている単語や言い回しが簡単なもの
では、実際におすすめ動画を1つ1つご紹介していきます。
成功者だけが知る、8つの秘密!
Richard St.John – 8 secrets of success
(日本語と英語のスクリプトはこちらから確認できます)
プレゼン概要:どんな人が成功するのでしょうか?頭が良い人でしょうか。それとも、運が良い人でしょうか。実は、どちらでもないのです。アナリスト リチャードは何年にも及んだインタビューを、成功の秘密と題した見事な3分間スライドに仕上げています。(出典:TED Talks)
この動画のおすすめポイント
- 成功するための秘密を、8人の成功者にインタビューし3分間にまとめたプレゼンは、とても興味深く仕上がっています
- リチャードのテンポが良くユーモラスなトークが、見る者を惹きつけます
- 単語や言い回しも易しく、分かりやすいです
30日間チャレンジ
Matt Cutts – Try something new for 30 days
(日本語と英語のスクリプトはこちらから確認できます)
プレゼン概要:ずっとするつもりでいたこと、したいと思っていたことなのに、なかなかやれないでいることはありませんか? マット・カッツは試しに30日間だけやってみてはと言います。この短い軽妙な講演では、目標の設定と達成について考えるための素敵な方法が提案されています。(出典:TED Talks)
この動画のおすすめポイント
- 好まない悪習慣を絶ち、身につけたい新しい習慣を身につけるのに30日間という長さがちょうどいいというのは、なるほど、と頷けるところ
- 誰もが良い習慣を身につけたいと思っていますし、特に自分を変えたいと思っている人には、とても面白い内容です
グーグルの自動運転者で目指していること
Sebastian Thrun – Google’s driverless car
(日本語と英語のスクリプトはこちらから確認できます)
プレゼン概要:セバスチャン・スランは自動車事故をなくして生命を救いたいという思いを力に、Googleの驚くべき自動運転車の開発を進めています。目を見張るばかりのビデオで、DARPAグランドチャレンジ優勝の車が、誰もハンドルを握ることなく混雑する街路を走る様子をご覧いただきます。TED2011で披露されたテスト走行の映像は、この車にどれほど素早い動きができるかを示しています。(出典:TED Talks)
この動画のおすすめポイント
- 「As a boy, I loved cars. When I turned 18, I lost my best friend to a car accident. Like this. 男の子がみんなそうであるように 私も車が好きでした。18のときに親友を自動車事故でなくしました。こんな風にあっけなくね。」で始まるセバスチアンのプレゼンテーションは、出だしからグッと心をつかまれます。
- 車が好きだった少年が、車で親友を失ってしまった。きっととてもショックで悲しかったでしょう。この親友の事故が彼にいったいどんな影響を与えたのでしょうか? ストーリーに吸い込まれるように耳を傾けて聞くうちに、英語も身に付いているはずです。
TED動画で英語学習するための3ステップ
私が行っているTED動画をつかった学習手順をご紹介します。
(この学習手順は、紹介した動画のような短めで聞きやすいプレゼンを想定しています)
ステップ1:音に集中して聞く
まずは英語のリズムを感じながら音だけに集中して聞いていきます。
この段階で無理して理解する必要はありません。
日本語に訳してしまうとリスニングが止まってしまうため、とにかく音に集中するのがコツです。
ステップ2:スクリプト(字幕)を利用して内容を理解する
日本語と英語のスクリプトを利用して、内容を理解します。
日本語スクリプト
日本語を読むときは、文字から
その情景を頭に浮かべておきます。
英語スクリプト
英語を読むときは「英語を英語のまま理解する」ようにします。
そのための2つポイントがあります。
✔ ポイント1:単語を一つずつ追うのではなく、塊で読むようにします
例えば、動画3選でご紹介したセバスチアン・スランのプレゼンの冒頭にこんなフレーズがあります。
As a boy, I loved cars. When I turned 18, I lost my best friend to a car accident. Like this.
男の子がみんなそうであるように 私も車が好きでした 18のときに 一番の親友を自動車事故でなくしました。こんな風にあっけなくね。(出典:TED)
この場合
のように、意味の塊ごとに区切って理解していく方法です。
スラッシュを入れることから、スラッシュリーディングやスラッシュリスニングなどと呼ばれています。
スラッシュリスニングを本格的にやりたい人には、こんな本もおすすめです
✔ ポイント2:英語を、日本語に訳さず、イメージに訳す
「英語⇒日本語」ではなく「英語⇒イメージ」で理解するようにします。
例えば、「car」と聞いたら「車」ではなく、自分の乗っている車の映像そのものが頭に浮かぶイメージです。
ステップ3:聞いて、真似て、口に出す
英語を聞きながら復唱していきます。
英語を聞く⇒真似をする⇒そのまま口に出す、ということをしていきます。
復唱のやり方として、2つご紹介します。
- リピーティング:1フレーズごとに再生を止め、聞こえた英語を口に出します。(最初に口に出すときはスクリプトはみないようにします)
- シャドーイング:聞こえてきた英語の音に追従し、自分の声をかぶせながら真似して口に出していきます。
これらの方法は、リスニング力を養うのにもとても効果があるのでおすすめです。
シャドーイングを本格的に始めたい人にはこちらの本も良いかと思います
※ リピーティングとシャドーイングの違いは、再生を止めるか止めないかの違いです。
再生を止めないまま聞こえてきた英語を真似て口に出すシャドーイングが難しく感じる場合は、フレーズごとに止めて真似るリピーティングから行ってみてください。
聞いて、真似て、口に出す。聞いて、真似て、口に出す。ということを、諦めずに繰り返していると、英語のリズムが感じられるようになり、この作業が楽しくなってくる時がやってきます!
そうなったら、もう立派なTEDマスターですね! ^^
さいごに
いかがでしたでしょうか?
様々なテーマで魅力的なプレゼンの動画が無料で見られるTED、ぜひ英語学習に活用してみてください。
一見難しそうに見えるかもしれませんが、分かりやすい動画もたくさんあります。
どんどん聞いて、どんどん真似て、脳の「英語回路」を育成していきましょう!
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